スポーツでメンタルが追い込まれた時の対処法とは?覚醒してゾーンに入るポイントも紹介!

Yusuke Mori
EQSPORTS代表 森裕亮
EQSPORTS代表 森裕亮

スポーツでメンタルが追い込まれた時にどうしたら良いか分からなくなることもありますよね。本記事では、スポーツでメンタルが追い込まれた時の対処法やそのまま覚醒してゾーンに入るポイントについて紹介しています。ぜひ、参考にしてください。

近年、心の強さはトレーニングで鍛えられることが分かってきています。

一流の選手たちもメンタルトレーニングを取り入れ、ピンチのときのプレッシャーに押しつぶされない強靭な心を手に入れました。

メンタルトレーニングは、もともと宇宙飛行士の不安やプレッシャーを軽減するために取り組まれたものが始まりといわれています。

その効果が実証され、スポーツだけでなくビジネスや芸能など、あらゆる分野で応用され始めました。

心をコントロールする手法は近年ますます研究されてきていますので、ピンチを乗り越えるためにも、プロも取り組むメンタルトレーニングに力を注いでみませんか?

スポーツメンタルはトレーニングで鍛えられる!それでも気持ちが追い込まれた時の対処法を解説!

一昔前までは根性論といった言葉をよく耳にしましたが、実は近年では強い言葉で自分を追い込むことは逆効果になる場合もあることが分かってきています。

もちろん完全に逆効果というわけではなく、大事なのは自分の心をコントロールするということです。

メンタルトレーニングは筋力トレーニングと同じく、継続して取り組むことでピンチに強い心を手に入れることができます。

高い強度で競技へと継続して取り組むために自分自身を無理に鼓舞するような根性論で続けようとすると、いつか辛さが出てきますよね。

それではトレーニング自体が嫌になってきてしまい、本番やピンチに強い心を手に入れるどころではなくなってしまいます。

それでは、根性論を抜きにしてメンタルをトレーニングするために何が必要なのか。

そのために必要なものとは「笑顔」です。

「結果を出そう」「頑張ろう」このような感情でいると心はプレッシャーを感じ、顔や全身の筋肉は硬直します。

逆に笑顔でいると緊張を緩和することができ、身体面でのパフォーマンスも結果的に向上するのです。

スポーツでメンタルが追い込まれた時こそゾーンに入る?覚醒するための3つのポイントを紹介!

スポーツをしていると貪欲になり、精神的に支配されて意識的に「勝ちたい」と感じるようになります。

冷静なプレイができるように常に精神をコントロールすることが、ゾーンに入るための必要条件です。

ここでは、スポーツメンタルで追い込まれた時こそ覚醒してゾーンに入るコツについてまとめました。

  • 欲に打ち勝つ精神力
  • 楽しくプレイする
  • ワクワク感を忘れない

詳しく解説していきます。

欲にまみれないよう精神を常にコントロールする

スポーツをしていて「勝ちたい」と思う心は当然のことではありますが、ゾーンに入るためにはこの欲を極力“意識しない”ことが第一条件です。

勝ちを逃してもよいという意味ではなく、勝つという結果を得るために、それまでの過程を大切にするということです。

試合中に勝ちに行こうと無茶な選択をしてしまうようなシーンに思い当たりはありませんか。

無茶をしてしまうと自分のリズムを壊してしまい、その後の流れもうまく掴めなくなります。

日々の練習の繰り返し、本番であってもそのルーティーンは変わりません。

それは、「本番で結果を出すために練習をしてきているから」です。

そのため、「勝つ」という心持ちでいるよりは、試合を「楽しむ」心持ちでいたほうが普段の練習の成果を出しやすく、結果的に勝ちに近づきます。

どんな場面でもスポーツの楽しさを忘れない

ゾーンに入りやすい人は、スポーツを心から楽しんでいます。

どんなに真面目にスポーツに取り組んでも、スポーツを心から楽しんでいる人にはかないません。

この事実は、脳内で生成される物質が影響するのですが、国立研究開発法人科学技術振興機構の研究では、楽しめば楽しむほど脳内ではエンドルフィンやドーパミンといった物質が生成されると報告されています。

脳内でこれらの物質が生成されると、まるで夢のなかにいるかのような状態に入っていきます。

この夢のなかのような感覚がゾーンと呼ばれるもので、無駄な思考は一切なく、身体に染み付いた感覚のみでプレーする状態です。

結果を出す選手は、適度なプレッシャーしか感じていません。

しかも、そのプレッシャーですら心地よいと楽しんでいます。

あなたも子どものころに夢中で遊んだ記憶を今一度思い出し、スポーツを心から楽しんでみてください。

ワクワクできる心理状態を維持する

心からスポーツを楽しむとは言っても、日々の練習に忙殺されてしまい、やらされている感が出てきてしまうこともあります。

こうなってくるとスポーツを楽しむどころではなくなります。

追い込まれたメンタルでは練習に身も入らず、よいプレーもできません。

メンタルが落ちた状態は選手にとって致命的です。

そんな時は、口癖から見直してみるのもよいかもしれません。

人はつい「〇〇しなくてはならない」などの言葉を使いがちです。

これは、自分の心の底からの声ではなく、ライバルや他人を意識した結果、つまり外発的動機によるものです。

この外発的動機が強いと、人はさらにプレッシャーを自分に与えようとします。

「〇〇しなきゃ」「〇〇しないといけない」そんな言葉を使い始めたときは意識して言葉を押さえ、自分の心と向き合う時間を作ってみるのもよいでしょう。

楽しくスポーツをしていた頃の自分を取り戻してください。

まとめ

今回は、スポーツメンタルが追い込まれた時の考え方や行動について解説してきました。

楽しさを忘れず、ワクワク感を持った気持ちを維持できれば、自ずとゾーンに入りやすくなります。

気づけば、自分でも驚くようなプレーをしていることもあるでしょう。

勝負時は特にメンタルが不安定になりやすいですが、カウンセリングを活用したりトレーニングに励んで自信に繋げたりすることで追い込まれる自分に打ち勝つことができます。

ぜひ、ご参考までに本記事をご活用ください。

参考文献:「自分は平均より優れている」と思う心の錯覚はなぜ生じるのか—脳内の生物学的仕組みを世界で初めて発見—

ABOUT ME
森 裕亮 – YUSUKE MORI
森 裕亮 – YUSUKE MORI
CEO / FOUNDER
学生時代に心理学の魅力に惹かれ、20代前半に一時単身渡米。心理学やコーチングを深く理解することを追い求め、一つの流派にこだわることなく国内外で複数のコーチング理論を学ぶ。その後、“「あらゆる国」の「あらゆるアスリート」に最高のスポーツ教育を提供する。”をミッションに掲げ、『EQ SPORTS』を設立。人生最大の目標は、スポーツと健康のイノベーションで世界をより良く変えていくこと。
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